乳糖不耐症と付き合う

乳糖不耐症の克服は無理でも、付き合っていったらいいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
「牛乳飲んで下痢するなら、飲まなかったらいい。」
確かに、成人であれば、それもアリです。
しかし、子供の場合は、若干考慮の余地があります。
牛乳はカルシウムやたんぱく質など、成長に欠かすことのできない栄養素を多く含んだ、非常に優れた食品です。成長期にある子供にとって、大変重要な栄養補給元となります。よって、その牛乳を食事から排除してしまえば、栄養的な不足は避けられず、発育にも悪影響を及ぼしかねません。
これらのことを踏まえると、乳製品を完全に避けるのではなく、以下のような付き合いを考えることも大切な選択肢です。

『アカディ』など、既に乳糖を分解済みの牛乳を利用する。

甘味が付いているなど、若干の注意を要しますが、最初から乳糖の処理をしてくれているので、懸念なく飲用することができます。

豆乳を飲用する。

これもよく採用される方法です。乳糖除去食の主役といっても良いでしょう。栄養成分が牛乳と似ているので、代用も可能ですが、メチオニンやシスティンといった成分は不足してしまいます。また、乳児の場合にはガラクトースという、乳児には不可欠の成分が摂れないという問題もあります。

乳酸菌飲料を摂取する。

製品を製造する過程で、ビフィズス菌などの乳酸菌が、乳糖を分解してくれています。乳酸菌は乳糖をエサとすることでも知られていますので、効果が期待できます。

チーズなどの発酵乳製品を摂取する。

これも、乳酸菌飲料同様、製造の過程で乳酸菌が乳糖を分解してくれています。ただし、発酵の度合いによってはやはり下痢してしまうこともあります。


【ちょっとマメ知識】
乳酸菌は乳糖などの糖類を分解するのが主な役目です。多くの人は、乳酸菌というと単一のものとして捉え がちですが、乳酸菌は多くの種類があります。乳酸菌は善玉菌のひとつに分類され、有名なビフィズス菌も 乳酸菌のひとつです。





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