オープンアカウント

本部と加盟店との間で行なわれる会計処理の仕組みのこと。

店舗を経営していると、日々いろいろな支払いが発生する。

毎日の仕入れ代金をはじめとする諸経費を、オーナー個人がその都度、あるいは毎月支払うという形にしていると、中には支払いが滞ってしまい、取引上のトラブルが発生するというリスクは避けられない。

そうした事態を避けるため、それらの諸経費は一旦本部がオーナーに代わって立替えて支払い、支払った分を日々の売上の中から徴収するという仕組みが考えられた。毎日の売上送金を契約上の義務としているのも、本部が経費を立替払いしているためである。

こうすることで、各取引先は、オーナー個人が信用に足るか否かを考慮する必要はなく、スムーズに取引が開始できるし、当のオーナーも毎月毎月資金繰りに頭を悩ませることも回避できる。

特殊な仕組みであるがゆえに、コンビニ問題を語る際の争点にもなっているが、この仕組みがコンビニ業界の発展に大きく寄与したのは間違いない。

本部が立て替えた経費を、売上金のなかから相殺していくと、最終的にプラス、もしくはマイナスの差異が発生し、世間で言うところの黒字、赤字が確定する。
黒字の場合はそれがオーナー収入となり、赤字の場合は赤字分=本部の自動融資分という形になる。

また、本部融資の残高がある場合は、黒字分が全額、本部への返済に充てられる。

「純利がそのまま収入にならない。」

と言われるのは、この仕組みがあるためである。

ちなみに本部融資残高には利息が付される。利率は5%が一般的。

要するに、赤字分を本部が自動融資してくれるということであるが、融資は無制限ではなく、チェーンによって一定の制限が設けられている。
例えばローソンは500万円を超えるとフランチャイズ契約の解除要件になるし、サンクスは360万円を上限に設定している。

ちなみに、オープンアカウントとはセブンイレブンやファミリーマートなどが使用している名称だが、コンビニフランチャイズの会計システムを指す場合に広く使用されている。他の呼び方としてはローソンの『本部勘定』、サークルKの『サークルK勘定』などがある。

米国のサウスランド社(セブンイレブンの生みの親)が考案したものを、『潟Zブンイレブン・ジャパン』が日本に持ってきたのが最初と言われている。

管理人のメルマガ登録・解除
コンビニ雑学大辞典!〜意外に知らないウラ話
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
HOME
コンビニの防犯  コンビニ雑学  フランチャイズの基礎知識  コンビニ用語集
コンビニ関連全般  コンビニメルマガ  お菓子関係サイト  カップ麺関係サイト  食玩関係サイト
管理人ごあいさつ♪
お金借りる方法deリッチ

Copyright © 2006 『コンビニ大リンク!』 All Rights Reserverd.