冷機故障でアイスを全て廃棄してしまった事例
通常、店で冷やして売っている商品・・・例えば弁当やおにぎり、サンドイッチ、デザート、ドリンク類、アイス、冷凍食品など・・・は、それらを陳列している冷機の温度を数時間おきにチェックするようになっています。
業者も毎月のメンテナンスでチェックしてはいるものの、機械のことですから、どんな理由で故障するかわかりません。そういった不測の事態にすばやく対応するため、数時間置きの温度チェックは欠かせないのです。
しかし、その店は、温度チェックの意味するところを理解していませんでした。開店当初からのワークスケジュールに、『温度チェック』という項目があるので、ちゃんとやってはいましたが、それはただ単に冷機の温度を帳面に控えるだけの、機械的な作業に過ぎなかったのです。
『冷機がおかしい。』
最初にそう気付いたのは、朝10時ごろ来店されたお客さんでした。
アイスを買おうと冷凍ショーケースの戸を開け、手にしたハーゲンダッツは、水滴が大量につき、紙製のカップはちょっと持っただけでへこんでしまうくらいにやわらかくなっていたのです。
お客さんはすぐに店員に知らせました。
店員も大慌てでオーナーに連絡し、本部経由で冷機の業者が修理に当たりました。が、中の商品は全滅です。
金額(売価)にして確か、30万円前後だったと思います。
業者はオーナーに確認します。
「温度が上がってから随分と時間が経っていますが、温度チェックはちゃんとされてましたか?」
オーナーが温度チェック表を取り出してきて確認したところ、温度チェックはちゃんとしていました。
しかし、、、
通常は−20℃〜−25℃くらいの数字が記入されているのに、早朝1時のチェック時点ですでに−10℃を割り込んでいました。5時ごろのチェックでは0℃。9時のチェックはその時点でまだされてませんでした。
大量のアイスや冷凍食品を廃棄しているアルバイトを尻目に、オーナーは業者に確認しました。
「保険かけてるんでしょ?保険、おりるよねぇ。。。」
「・・・。温度が上がってる1時の時点で連絡もらってないんで、多分、保険はおりません。」
「えっ!??じゃあ誰が廃棄のお金を負担するの???」
「その辺のことはわかりませんので、本部に聞いてみてください。とにかく保険はダメだと思います。」
その業者が言ったとおり、結局保険はおりることなく、全額店の負担となりました。
温度チェックという作業は、冷機の温度を転記するだけの作業ではありません。温度異常をいち早く把握し、損害を防ぐための大事な作業です。
そのことをアルバイトに教えてなかったオーナーは悔やみましたが、後の祭りでした。
業者も毎月のメンテナンスでチェックしてはいるものの、機械のことですから、どんな理由で故障するかわかりません。そういった不測の事態にすばやく対応するため、数時間置きの温度チェックは欠かせないのです。
しかし、その店は、温度チェックの意味するところを理解していませんでした。開店当初からのワークスケジュールに、『温度チェック』という項目があるので、ちゃんとやってはいましたが、それはただ単に冷機の温度を帳面に控えるだけの、機械的な作業に過ぎなかったのです。
『冷機がおかしい。』
最初にそう気付いたのは、朝10時ごろ来店されたお客さんでした。
アイスを買おうと冷凍ショーケースの戸を開け、手にしたハーゲンダッツは、水滴が大量につき、紙製のカップはちょっと持っただけでへこんでしまうくらいにやわらかくなっていたのです。
お客さんはすぐに店員に知らせました。
店員も大慌てでオーナーに連絡し、本部経由で冷機の業者が修理に当たりました。が、中の商品は全滅です。
金額(売価)にして確か、30万円前後だったと思います。
業者はオーナーに確認します。
「温度が上がってから随分と時間が経っていますが、温度チェックはちゃんとされてましたか?」
オーナーが温度チェック表を取り出してきて確認したところ、温度チェックはちゃんとしていました。
しかし、、、
通常は−20℃〜−25℃くらいの数字が記入されているのに、早朝1時のチェック時点ですでに−10℃を割り込んでいました。5時ごろのチェックでは0℃。9時のチェックはその時点でまだされてませんでした。
大量のアイスや冷凍食品を廃棄しているアルバイトを尻目に、オーナーは業者に確認しました。
「保険かけてるんでしょ?保険、おりるよねぇ。。。」
「・・・。温度が上がってる1時の時点で連絡もらってないんで、多分、保険はおりません。」
「えっ!??じゃあ誰が廃棄のお金を負担するの???」
「その辺のことはわかりませんので、本部に聞いてみてください。とにかく保険はダメだと思います。」
その業者が言ったとおり、結局保険はおりることなく、全額店の負担となりました。
温度チェックという作業は、冷機の温度を転記するだけの作業ではありません。温度異常をいち早く把握し、損害を防ぐための大事な作業です。
そのことをアルバイトに教えてなかったオーナーは悔やみましたが、後の祭りでした。