コンビニ本部のお仕事

コンビニ本部 全国には、4万店とも、5万店ともいわれるコンビニがありますが、これだけの店舗網を構築するには、それなりの組織や仕組みが必要です。
ごあいさつのページでも触れている通り、ヤマイエは元々、本部でSVをやってました。

もちろん、最初からSVをやっていたわけではなく、

  直営店勤務→開店準備スタッフ→SVアシスタント→スーパーバイザー(SV)

と、段階を踏んで立場が変わっていきます。
ここでは、それぞれの立場でヤマイエが経験してきたことを書いていきたいと思います。あくまでもヤマイエがいた会社がモデルですので、他の本部にはまた違った仕組み、やり方があると思います。

また、ヤマイエは本社勤務は経験していませんので、その辺りは想像が多分に入っています。 その点、考慮したうえでご参照ください。

コンビニ本部 仕事の階層

直営店に勤務【STEP@】

コンビニ本部に入社したら、まず最初に配属されるところです。ヤマイエがいたコンビニ本部は、どんな人も例外なく、まずは直営店に配属されていました。直営店勤務者の主な業務は以下のとおりです。
  • 店舗運営全般

  • 店頭でレジをしたり、発注をしたりという、店舗運営業務を始め、アルバイトの募集、面接、採用、教育といった人事関連業務、売上管理、金銭管理、その他、店舗運営に関わる一切の業務を担当します。
    また、コンビニ業界の場合、本部直営店はモデル店舗です。
    同じコンビニチェーンに加盟している近隣のお店の人たちがいつ来ても良いように、店舗運営レベルは一定以上を維持し続ける必要があります。
    また、コンビニ本部の直営店は、売上を向上させるためのいろいろな施策を試す場所でもあります。
    社員は、ここでいろんな経験を積んでおく必要があります。将来、SVになったとき、担当店のいろいろな状況に対して、自身の経験からくるアドバイスができるというのは、SVとしての大切なスキルになってきます。
  • 加盟店問合せ対応

  • 夜間の加盟店からの問合せ電話に対応する業務です。
    昼はSVかエリア事務所に問合せの電話が入りますが、夜間は直営店が問合せ窓口になります。コンビニ業界は、多くの場合、オーナーは夜勤に入っていますので、必然的に直営への問合せTELもオーナーからが多くなります。
    ヤマイエがいたコンビニ本部は、緊急を要する重大な要件でないと夜間のSVへの取次ぎはNGだったため、結構大変な業務でした。
  • 加盟店シフト応援

  • これはイレギュラーな業務ですが、加盟店オーナーの慶弔時や、その他『やむを得ない』と認められた場合に、加盟店のシフト応援にかり出されます。このシフト応援を通じて、若手社員はコンビニフランチャイズの現実を見ることになります。

開店準備スタッフ【STEPA】

開店準備スタッフとは、店舗の開店に関する業務全般を担当するポジションです。
ここを担当することで、店舗運営に必要な備品には何があるのか、どこに手配するば良いのかなどが理解できるようになります。
ただし、いつも新規オープンがあるわけではないので、そういう場合は直営店のシフト要員になっていたり、SVのアシスタントをやっていたりと、『何でも屋』的な使われ方をしていました。

SVアシスタント【STEPB】

ベテランSVに同行して店舗巡回の現場を体験するポジションです。
次のステップがSVなので、店舗運営状況のチェックや、オーナー面談の様子などを間近で見ることで臨戦態勢を整えていきます。

スーパーバイザー(SV)【STEPC】

コンビニフランチャイズの要のポジションですね。このSVを通じ、チェーンとしての統制を図っていくわけで、SVがどう動くかによってチェーンの質は大きく変わってきます。

・・・というのは少々大げさかもしれません。実際は、週ごとの動き方はほぼ決まっています。 会議前日にエリアの販売動向の把握と次週の新商品のチェックをし、会議当日に、前日チェックした商品の中から売り込む商品とその展開をどうするかをおおまかに決めます。
店舗巡回時には、店舗運営状況のチェック、新商品の展開提案、エリア販売動向の落とし込みなどをしていきます。
SVの業務というのは、本来はルーチンワーク(決まった業務)が7〜8割、個店ごとの課題解決に向けた取り組みが2〜3割という感じで、ルーチンワークと個別課題の両輪をバランスよく回していくべきなのですが、実際はルーチンワークだけで終わってしまう、ひどい場合にはそのルーチンワークすら中途半端に終わってしまうという事例が多く見受けられ、その辺りが加盟店の不満につながっているように思います。
一応、SVまでのステップをご紹介していますが、本部社員はSVになってからが勝負で、『SVになった=やっとスタートラインに立った』といえるでしょう。それまでは、ある意味、研修期間といえます。

その後は、個人の希望や適正に合わせて各部署への異動が適時実施されます。本社の管理部門に行く者、商品部に行く者、開発に行く者、さまざまです。
この辺は、いろいろとイレギュラーもありますし、会社による違いも大きいと思います。特に、開発マンは、店舗運営ノウハウとは違ったスキルが必要であるため、店舗運営への係わりはほどほどにして、早々に開発の仕事に就くということも珍しくはありません。

出世に関しては、ヤマイエは出世しないままに辞めてしまったので何とも言えませんが、ヤマイエがいたコンビニ本部は、出世するための登竜門のような試験があって、それに受からないことには、出世もクソもないという感じでした。

ちなみにその試験は誰でもが受けれるわけではなく、エリアで成績上位2〜3人という枠だったように記憶しています。そして、その中で合格するのは1人いるかいないかです。
つまり、この”登竜門試験”に合格するのは、毎年、エリアで1人とか2人、場合によってはゼロという、狭き門でした。
この試験に受かると、一応、管理職になる資格を得たという位置づけになります。そして、試験合格者の中から、新たな管理職が誕生していくのです。

管理職になると、今度は部下を抱えることになるわけですから、SVやSV昇進前の若手社員をいかにしてうまく動かし、エリアのレベルを上げていくかということが重要なポイントになります。この辺りは職務適正が大きく左右してきます。

コンビニという業態は特殊な業態です。売上を確保する最前線にいる人々(=加盟店)に対し、直接業務命令を出して統制を図っていくということができません。
加盟店が契約に則って店舗運営をしている限りは、あくまで”提案”という形でしか加盟店を動かすことができないのです。

この辺りが非常にもどかしいところで、直営店に勤務していた頃は目を見張るような活躍を見せていた人が、SVになったらさっぱり泣かず飛ばずだとか、SVとしては優秀であっても管理職になったらSVも加盟店も思うように動かすことができず、大変なストレスで心身を病んでしまったとか、そういう話は結構聞く話です。

また、開発や商品部などの仕事はともかく、SVという仕事を何年やっても、大したスキルにはならないということもよく言われることです。SVという仕事のみを淡々とこなしただけでは、何か、特別なスキルが身に付くことはなく、もし転職を考えるようになっても、SVという職歴が有利に働くということもあまり期待できないでしょう。
本人の心がけが非常に重要です。
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